動物の利き手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 16:30 UTC 版)
人間以外の動物でも利き手やそれに相当する概念が研究されている。カンガルーはほぼ何をする場合でも左の前脚を使う傾向がある。オウムは種によって異なるが、左足で物をつかむ傾向がある。なかには右足ばかり使う種もいる。 犬、猫、ネズミは、種全体では左右どちらの脚を使うかの明確な傾向はない。ただ個体レベルでは動作の種類に応じて左右のどちらかの手足を使う傾向がある。 類人猿を含む霊長類ではどちらの手を使うのか相反する観察結果が出ているが、ポール・マクネレージらは、食べ物をつかむなど目と手の運動が中心となる動作には左手を使う傾向があり、手指での複雑な動作には右手を使う傾向があるという説を発表している。 アフリカのタンガニーカ湖にしか住まない、脳の神経細胞の個数が100万個程度である「ペリソーダスミクロレピス(Perissodus microlepis)」という種名の魚にも利き手に相当するものがある。その魚には右に向かって口が開く個体と左に向かって口が開く個体があり、口が開く方向は遺伝によって決まる。
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