動物のウナギ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 00:01 UTC 版)
うなぎのぼりの「うなぎ」は、動物のウナギのことである。ウナギはその習性として、産卵のために川をくだり海に入り、一定期間が経過した後、再び海から戻って来て、川を上って、もと住んでいた池や沼などに帰るという行動を取る。ウナギが川を上って来る行動には、周期性があり、またそれは予見されていることでもある。 しかし、ウナギが川などを上る様子が、物価などが「うなぎ登り」に上昇する「上り方」と比較できるかというと、少し事情が違っている。ウナギは確かに敏捷に泳ぐが、一旦、上りはじめると、見る見る川の上流へと昇って行くというような物理的に急速な運動を行う訳ではない。ただし、下に述べるように、実際にウナギが登る事例も存在する。 とはいえ、「物価が鰻登りに上昇した」というような表現の「うなぎのぼり」は、実は「誇張表現」、あるいは「意外性の表明」だということも考えねばならない。予期してはいたが、実際に起こると「そんなはずはない」というような事態について、「うなぎのぼり」は使用される。 ウナギは「掴み所のない動物」として、人のコントロールから脱する動物として比喩に使われてもいる。「あいつは、うなぎのように掴み所のない男だ」というような表現が成立する。また実際、生きた、活きの良いウナギを手で掴もうとすると、ウナギは想像以上に筋肉が強く、表面が滑りやすく、自在にくねって、いとも簡単に人の手から脱してしまう。
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