効用という観点での位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:30 UTC 版)
「自転車」の記事における「効用という観点での位置づけ」の解説
地上を移動する目的において、ヒトの筋力が最も効率良く発揮される手段が自転車である。つまり自転車という道具を用いると、人間自らの脚によって体重を支えつつ歩いたり走ることに比べて少ないエネルギーで進めるので、筋力を効率的に進む目的に充てられ、より速く遠くに進むことができる。 自転車は、自動車に比べて安価に購入でき、燃料が不要なことから、道路整備が遅れ国民の所得水準が低い発展途上国では重要な移動手段である。また自動車などと比較して、移動距離当たりのエネルギーが少ない上、路上の専有面積が少なく、有害な排出ガスが発生しないので、ヨーロッパ諸国など都市化が十分に進んだ先進国でもここ数十年、再評価されるようになってきている。自動車に依存した生活が運動不足をもたらし健康をむしばむことが、近年理解されるようになり、健康を重視する欧州諸国や日本などでは健康増進効果への期待の面からも、また環境への負荷を小さくする面でも高く評価され、積極的に利用されるようになっている。
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