加納鷲雄とは? わかりやすく解説

加納鷲雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/17 00:20 UTC 版)

加納鷲雄

加納 鷲雄(かのう わしお、天保10年11月9日1839年12月14日〉- 明治35年〈1902年10月27日)は、新選組隊士、御陵衛士(高台寺党)。通称は道之助、別名に伊豆太郎、鴨雄など。維新後は通広(みちひろ)と改名した。

来歴

伊豆国賀茂郡加納村にて農民・高野伴平の長男として生まれる。若くして剣術修行のため江戸へ出、神田於玉ヶ池にあった北辰一刀流千葉道場に入門。後、深川中川町に住む伊東大蔵(甲子太郎)に師事した。一方で窪田鎮勝神奈川奉行所勤務に篠原泰之進と共に随行し、横浜外国人居留地の警備の任についた。

元治元年(1864年)10月、伊東らと新選組の隊士募集に応じて上洛。のち加盟。翌年春の組織再編で伍長となったが、慶応3年(1867年)3月に結成された御陵衛士(高台寺党)に参加して新選組を離脱した。同年11月の油小路事件では首領の伊藤を討たれ、遺体を引き取りに行った加納ら7人に対し新選組は40人超で待ち伏せし包囲。藤堂平助服部武雄毛内有之助の同志3人を討たれながらも加納、篠原、鈴木三樹三郎富山弥兵衛ら4人は囲みを脱し疾走、薩摩藩邸に匿われる。同年12月18日、御陵衛士の生き残りと共に油小路事件の報復として、伏見街道近藤勇を銃撃。惜しくも逃走を許すが右肩に重傷を負わせた。

戊辰戦争では赤報隊二番隊、そして薩摩軍に参加。慶応4年(1868年)4月4日、下総流山にて、大久保大和と名乗り正体を偽って官軍に投降した近藤を判別し、その結果近藤は捕縛。同月、板橋刑場にて斬首された。

加納は明治4年(1871年)に札幌に渡り開拓使として勤務。同15年(1882年)に農商務省へ、同19年(1886年)には民間会社へ転じた後、明治35年(1902年)10月27日に東京麻布の自宅で死去[1]。享年64。墓所は青山霊園、一種イ21-15-7。その墓石には妻・喜舞子の名と共に、加納通廣之墓と刻まれている[2]

家族

脚注

注釈

出典

  1. ^ 『新選組のすべて』新人物往来社、1981年5月、193頁。NDLJP:12229039/1/99 
  2. ^ 釣洋一 編『新選組始末記:写真集』新人物往来社、1981年11月、96頁。NDLJP:12285271/52 

加納鷲雄(かのう わしお)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:22 UTC 版)

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の記事における「加納鷲雄(かのう わしお)」の解説

北海道編』に登場史実通り伊東甲子太郎新選組割った際、御陵衛士につき、油小路の変でも新選組激闘

※この「加納鷲雄(かのう わしお)」の解説は、「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の解説の一部です。
「加納鷲雄(かのう わしお)」を含む「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の記事については、「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「加納鷲雄」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「加納鷲雄」の関連用語

加納鷲雄のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



加納鷲雄のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの加納鷲雄 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのるろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS