加算と減算
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 05:45 UTC 版)
数列は、零・正数・負数の三種類が組み合わさって構成されており、基準点が零、基準点から増えている分が正数、基準点から減っている分が負数となる。 従って、加算と減算では、負数は負債であり、正数は収益であると考えることができる。同じく、時間や世代の距離を数える場合にも、零は現在や自分、負数は過去や年上(親や祖父母など)、正数は未来や年下(子供や孫など)であると考えることもできる。 負数を加えることは、対応する正数を減ずることになる。逆に、負数を減ずることは、対応する正数を加えることになる。 9 − 5 = 4 (9歳年下の人物と5歳年下の人物は、4歳離れている。) 7 − (−2) = 9 (7歳年下の人物と2歳年上の人物は、9歳離れている。) −4 + 12 = 8 (\4の負債があって\12の収益を得たら、純資産は\8である) 5 + (−3) = 5 − 3 = 2 (¥5を持っていて¥3を借りたら、純資産は¥2である) –2 + (−5) = −2 − 5 = −7 (\2の負債があってさらに\5の負債ができたら、負債は合わせて\7になる) 減算と負符号の概念の混乱を避けるため、負符号を上付きで書く場合もある(ただし、会計では負符号を△で表現する)。 −2 + −5 = −2 − 5 = −7 △2 + △5 = △2 − 5 = △7 正数をより小さな正数から減ずると、結果は負となる。 4 − 6 = −2 (¥4を持っていて¥6を使ったら、負債¥2が残る) 正数を任意の負数から引くと、結果は負となる。 −3 − 6 = −9 (負債が¥3あってさらに¥6を使ったら、負債は¥9となる) 負数を減ずることは、対応する正数を加えることと等価である。 5 − (−2) = 5 + 2 = 7 (純資産¥5を持っていて負債を¥2減らしたら、新たな純資産は¥7となる) 別の例 −8 − (−3) = −5 (負債が¥8あって負債を¥3減らしたら、まだ¥5の負債が残る)
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