クレジット・サポート・アネックスとは? わかりやすく解説

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クレジット・サポート・アネックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/15 08:20 UTC 版)

クレジット・サポート・アネックスCredit Support AnnexCSA)は金融派生商品(デリバティブ)取引に伴う担保契約である。

当事者間で結ぶ担保差入に関する契約であり、ISDAマスター契約の一部もしくは付随する担保契約書である(ISDA Credit Support Annex)。

現在では、OISへの対応等を考慮し、ISDAにおいてCSAを標準化する取り組みが進んでいる(SCSA:Standard Credit Support Annex)。

CSAの条項

必要担保額は、エクスポージャー、独立担保額及び信用極度額により計算される。

エクスポージャー(Exposure)

デリバティブ取引の時価評価額(MTM、未実現損益)の合計額のこと。

相手(カウンターパーティー)に対してエクスポージャー(時価評価額)が正(プラス)の状態は、いわば”勝っている状態”であり、債権者として相手の信用リスクを負っていることとなる(相手がデフォルトした場合、こちらの勝ち分を受け取れない)。

逆にエクスポージャーが負(マイナス)の場合は、いわば”負けている状態”であり、相手に債務を負っている。この場合、自身は相手に対して信用リスクは持たないが、相手は自身の信用リスクを負っていることとなる。

独立担保額(Independent Amount)

エクスポージャーや担保価値の変動リスクのために、当事者の双方それぞれに設定される担保の金額である。

当事者の信用(格付)、取引量(想定元本)、取引の種類(ボラティリティの高さ)によって設定される。

信用極度額(Threshold)

相手先と無担保で取引ができる信用枠の金額のことである。

相手の格付けが高いほど信用極度額は大きく、格付けが低いほど信用極度額は小さくなる。

必要担保額(Credit Support Amount)

CSAに基づき、相手から差し入れられるべき担保の金額のことである。以下のように加算と減算により計算される。

加算
  • 相手に対するエクスポージャー
  • 相手の独立担保額
減算
  • 自身の独立担保額
  • 相手の信用限度額

外部リンク


クレジット・サポート・アネックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/10 09:06 UTC 版)

ISDAマスター契約」の記事における「クレジット・サポート・アネックス」の解説

クレジット・サポート・アネックス(Credit Support AnnexCSA)は、当事者選択によって追加されるものではあるが、広く用いられている。CSA追加されるのは、両当事者が、一方当事者他方当事者対すエクスポージャー合意され金額超えた場合には担保物差し入れる旨を合意した場合である。CSA担保物差入れおよび返還用い得る担保物種類ならびに担保された当事者による担保物取扱いについて規定している。

※この「クレジット・サポート・アネックス」の解説は、「ISDAマスター契約」の解説の一部です。
「クレジット・サポート・アネックス」を含む「ISDAマスター契約」の記事については、「ISDAマスター契約」の概要を参照ください。

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