創設とその位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 16:03 UTC 版)
「地方農政事務所」の記事における「創設とその位置づけ」の解説
食糧庁の廃止(2003年7月1日)によりその所管業務が農林水産省本省に取り込まれることとなった。旧食糧庁の地方支分部局だった食糧事務所については、各地方単位の業務を本省の地方支分部局である地方農政局に編入するとともに、県域単位の業務の受け皿として地方農政事務所を設置することとした。 地方農政事務所は地方農政局所在府県を除く各都府県に1か所ずつ設置され、地方農政局が所在する府県には地方農政事務所を設置せず地方農政局自身が地方農政事務所業務を取り扱うこととした。また北海道を管轄する地方農政局は存在しないため、旧食糧事務所の業務は農林水産省に直属する地方支分部局として設立された北海道農政事務所に引き継がれた。 前身の食糧事務所では県庁所在地周辺を除く地域を扱う組織として支所が置かれていたが、農政事務所では支所を置かず、農政事務所自体に統合させ、これら支所が取り扱っていた地域を扱う内部組織として地域第1課~第n課(複数の課が置かれない場合は1個の地域課のみ)を置いた。しかし、組織図のうえで統合したのみで、地域課各課は従来の支所があった庁舎に引き続き設置された。地方農政局所在県では地方農政事務所が設置されず、地方農政局自身が地方農政事務所業務を取り扱うため、地方農政局の内部組織として地域課各課を置いた。なお、地方農政事務所では県庁所在地周辺は事務所の本所が取り扱うので地域第1課の担当地域は県庁所在地周辺以外の地域であるが、地方農政局では地方農政事務所業務は県庁所在地周辺を含め、地域課各課に担当させた。そのため、地方農政局では地域第1課の担当地域は県庁所在地周辺となった。
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