初期の制御方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 03:21 UTC 版)
古くはプリンターは文字の印刷しかできず単にテキストのデータをプリンターに送るだけでページ出力を得られたのに対して、プロッターのほうは線画を描くため、「ペンを紙から持ち上げる」、「ペンを紙に置く」、「ここからあそこまで直線をひく」といった命令でペンの動きを一々制御してやる必要があり、多くの制御言語が開発された。特に有名なASCIIベースのプロッター制御言語として、ヒューレット・パッカード (HP) のHPGL2と Houston Instruments のDMPLがある。例えば "PA 3000,2000; PD" といったコマンドがあった。 FORTRANやBASICを使っているプログラマは、一般にそういった制御言語を直接使うことはなく、Calcompライブラリなどのソフトウェアパッケージを使うか、機種に依存しないグラフィックスパッケージを利用した。例えば、BASIC言語の拡張であるHPのAGLライブラリ、DISSPLAのようなハイエンドパッケージがある。それらは機種ごとに異なる座標の範囲に合わせてスケール変換したり、低レベルなコマンドへの翻訳を行う。例えば、HP 9830 でBASIC言語を使って X*X をプロットする場合、次のようなプログラムになる。 10 SCALE -1,1,1,120 FOR X =-1 to 1 STEP 0.130 PLOT X, X*X40 NEXT X50 PEN60 END
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