初代政友・「富士屋」の創業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:14 UTC 版)
「住友家」の記事における「初代政友・「富士屋」の創業」の解説
長行の二男で兄の興兵衛に代わって家督を継いだ小次郎政友は、天正年間に生まれ、涅槃宗 (日本)の開祖、空源にしたがって仏門に入り「文殊院空禅」と称した。宏学達識で涅槃宗の後継者と見られていたが、寛永年間に涅槃宗が天台宗に吸収されたのを機に野に下り還俗はせず、いずれの宗派にも属さぬ「員外沙弥(いんがいしゃみ)」「員外沙門(いんがいしゃもん)」を称し「佛道」を貫いた。洛中に、書籍と医薬品反魂丹を商う「富士屋」を開き、号を嘉休と称し修道三昧の生活を始めた。これが「町人・住友家」の興りである。政友は商売上の心得を『文殊院旨意書』にまとめたが、これは現在に至るまで住友グループ各社の社是の原型となっている。
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