分布・食性など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:42 UTC 版)
「ルビーロウカイガラムシ」の記事における「分布・食性など」の解説
原産はインドと言われるが、世界的に広がって、農業上の大害虫であった。日本では関東地方以西に定着しており、チャ・ツバキ・ミカン類・カキ・ゲッケイジュやモチノキなど多くの樹木に寄生する。その北限は、ほぼ年平均気温14℃の等温線と一致する。また、大気汚染にも強く、都会地の街路樹にも出現する。樹木から吸うのは師管液であるため排泄物には余剰の糖分が多量に含まれる。そのため、汁を吸うことによる被害があるだけでなく、分泌する排出液が植物にかかると、そこにスス病が発生し、全体が黒ずんでくる。そのため、宿主植物の光合成を妨げ、また美観を損なう。表面にロウ物質を被っているので、農薬は直接虫体に接触しがたく、効果があがりにくい。また、活動している天敵を殺すことになり、逆にカイガラムシの増加を引き起こすことがある。現在では天敵の寄生バチの活動によって、その数が大きく抑えられているので、むしろ農薬を多用する耕作地の方が、ハチが殺されてしまうことから、カイガラムシの発生が多いとも言う。
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