分娩の前兆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 22:26 UTC 版)
分娩の3~4週間前より、不規則で1時間に2~3回の陣痛が見られるようになり、これを偽陣痛または前駆陣痛という。これに伴い徐々に子宮頚管の熟化がはじまる。子宮頚管の熟化はビショップスコアで判定されることが多い。 ビショップスコア(Bishop Score、Bishopスコア) 表.1 ビショップスコア点数[単位]0123点検査項目児頭下降度〜-3 -2 -1〜0 1〜 [Sp] 頸管開大度0 1〜2 3〜4 5〜 [cm] 頸管展退度〜30 40〜50 60〜70 80〜 [%] 子宮口の位置後方 中央 前方 子宮口の硬度硬 中 軟 これはビショップ博士によって考案されたシステムで表.1を元に点数を合計して算出し、13点満点中、判定は~8点で頸管未熟、9点~で頸管熟化と判定する。 ビショップスコア判定〜8点頸管未熟 9点〜頸管熟化 妊娠末期にはビショップスコアで9点あたりまで成熟するが13点まで行くのは分娩第1期の半ばになってからである。頸管は熟化しても子宮口は開大せず、せいぜい2cm位である。分娩の数日前になると分娩の前兆といわれるものが出現することがある。子宮底が下降することで胃の圧迫がとれ、児頭が骨盤内に移動することで胎動が減り、児頭により膀胱が圧迫され頻尿傾向となる。特に有名なのが血性粘液性帯下の出現であり、おしるし(産徴)といわれることもある。帯下も増加していてくる。前兆が見られる頃に児頭は骨盤に固定され、seiz法で浮動感を覚えなくなる。
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