出現数の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 23:08 UTC 版)
しし座流星群の母天体であるテンペル・タットル彗星は33年周期で太陽の近くに回帰してくる。その前後数年は、しし座流星群の出現数も大きく増大する。これは、テンペル・タットル彗星の軌道上のうち、彗星本体に比較的近いところに塵が特に多く存在しているからである。彗星が太陽から遠くにある年は、極大時でも1時間あたり数個程度の出現しか見られないことが多いが、彗星が回帰するころには、最大で1時間に数千個から数十万個もの猛烈な「流星雨」や「流星嵐」と呼ばれるほどの出現を見せることがある。ただし、必ずしも彗星が太陽に最接近した年に最大の出現が見られるとは限らず、数年程度ずれることもある。例えば、テンペル・タットル彗星の1999年の回帰の前後には、1999年だけでなく1998年、2001年、2002年にも比較的活発な出現が観測されている。また、回帰前後にも大出現が見られないこともあった。しかし、1時間に数千個もの大出現を過去に何度も繰り返し見せた流星群はしし座流星群だけであり、過去の大出現の上位もしし座流星群が多くを占めている。
※この「出現数の変化」の解説は、「しし座流星群」の解説の一部です。
「出現数の変化」を含む「しし座流星群」の記事については、「しし座流星群」の概要を参照ください。
- 出現数の変化のページへのリンク