出土遺物と時期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/25 02:46 UTC 版)
内部はすでに盗掘を受けていたが、棺内からは多数のガラス小玉や丸玉が、棺外からは金銅製三輪玉、鹿角刀装具、刀剣、鉄鏃,2領の3角板鋲留短甲、馬具などが出土した。道路拡幅に伴う大阪府教育委員会による1981年、2000年の発掘調査では後円部の裾部や周濠の一部とともに、円筒埴輪、朝顔形埴輪、家型埴輪、鶏形埴輪が出土しており市ノ山古墳と同時期の5世紀中葉と考えられている。また2009年にも同教育委員会により発掘調査されており、笠形埴輪と盾形埴輪、円筒埴輪などの破片が出土している。埴輪は土師質のものと須恵質のものがあり須恵質のものが目立つ。円筒埴輪は市ノ山古墳外堤のものと共通する特徴を持ち、共通の埴輪窯から供給されていた可能性が指摘されている。周濠部分から出土した葺石はその石材から7割が付近を流れる石川の川原、残りを大和川と原川の川原などから採石されたと推定された。
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