再生能力について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 03:39 UTC 版)
プラナリアの再生能力は著しく、ナミウズムシの場合は前後に3つに切れば、頭部からは腹部以降が、尾部側からは頭部が、中央の断片からは前部の切り口から頭部、後部の切り口から尾部が再生される。このような、各部から残りの部分が正しい方向で再生されることを「極性がある」といい、具体的には何らかの物質の濃度勾配ではないかとされている。再生が秩序正しく行われるための体内の濃度勾配を司る遺伝子として、Nou-darake遺伝子が同定されている。 頭に切れ込みを入れて3等分にすれば、3つの頭を持つプラナリアに再生する。 ある学者がメスを使い100を超える断片になるまで滅多切りにしたが、その全片が再生して100を超えるプラナリアが再生したという逸話がある。プラナリアが再生できる栄養環境さえあれば可能であるとされる。 トーマス・ハント・モーガンの実験では、遅延や不完全な再生はあったものの、279に分割された断片から再生したとされる。 咽頭および目の前にあたる部分からは、それらが万能細胞を持たないため再生出来ない。 切断実験をする際は、1週間前から絶食させておかないと、切断時に体内の消化液で自身の体を溶かしてしまい、絶命する。
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