内裏式とは? わかりやすく解説

だいりしき【内裏式】

読み方:だいりしき

平安前期有職故実書3巻嵯峨天皇勅命により、藤原冬嗣らが撰。弘仁12年821成立天長10年(833)清原夏野らが改訂宮中年中行事方式などを定めたもの。


内裏式

読み方:ダイリシキ(dairishiki)

分野 有職故実

年代 平安前期

作者 藤原冬嗣良岑安世〔ほか〕


内裏式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/18 02:34 UTC 版)

内裏式(だいりしき)とは、平安時代前期に編纂された日本最古の勅撰儀式。全3巻。

概要

嵯峨天皇の時代に弘仁格式の編纂と並行して、右大臣藤原冬嗣中納言良岑安世ら7名に詔を下して新旧の儀式に関する記録(旧章・新式)を集成・検討して編纂を命じ、弘仁12年1月30日(821年3月7日)に完成の上奏が行われる。その後、淳和天皇の意向で右大臣清原夏野ら4名に改訂が命じられ、天長10年2月19日(833年3月13日)に完成の上奏が行われる。更に承和年間以後の加筆と推定される割注がある。平安時代には朝廷においては式筥の中に保管され、節会の度に天皇の脇にて奉持され、殿上人蔵人の間でも常備されている書物であった。だが、完本は現存せず、現存本は抄録か残欠を再編したと見られている。

序文に「元正(元日)より季冬(冬の終わり=大晦日)に訖り常に履行する所(恒例の年中行事)及び臨時の軍国諸大小事、類を以て区分す」とあり、恒例の行事と臨時の行事についての儀式次第が書かれており、現存本には上巻に恒例7項目、中巻に恒例13項目、下巻に臨時4項目が採録されているが、後の日記・儀式書に引用されている内裏式には現存本にはない項目や文章を含むものがあり、現存本が完本ではないことを示していると考えられている。

なお、同時代に編纂されたと見られている『内裏儀式』との関係については諸説があり、不明である。

参考文献


「内裏式」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「内裏式」の関連用語





5
清原夏野 デジタル大辞泉
36% |||||

6
良岑安世 デジタル大辞泉
36% |||||

7
藤原冬嗣 デジタル大辞泉
36% |||||

8
36% |||||

9
14% |||||

10
12% |||||

内裏式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



内裏式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの内裏式 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS