内接図形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/17 06:08 UTC 版)
初等幾何学において、平面図形や立体が内接(ないせつ、英: inscribe)するとは、それを内側に「ピッタリ収まる」ように包絡する別の図形や立体があることを意味する。「図形 F が図形 G に内接する」ことは「図形 G が図形 F に外接する」こととちょうど同じである。円や楕円が凸多角形に(あるいは球面や楕円体が凸多面体に)内接するとは、外側の図形の全ての辺(あるいは面)に接することを言う(同じ意味の別な言い回しは内接球面の項を参照)。円や楕円あるいは多角形に内接する多角形(または球面、楕円面あるいは多面体に内接する多面体)は、各頂点が外側の図形上にある。そして、外側の図形が多角形や多面体の場合には、内接多角形や内接多面体の頂点は、必ず外側の図形の辺上になければならない。内接図形の向きが一意である必要がないことは容易に理解されることで、なんとなれば外側の図形が円であるとき内接図形をどのように回転させようとももとの図形と合同な内接図形が得られることを見ればよい。
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