共通鍵暗号の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 13:27 UTC 版)
1976年以前には、暗号といえば共通鍵暗号であった。これは、暗号化と復号に同じ(共通の)鍵を使うものである。共通鍵暗号には、鍵の配送を極秘に行わねばならないという課題(鍵配送問題)があった。 共通鍵暗号を用いた通信手順の概略は次のようになる。 受信者は あらかじめ送信者に対して密かに共通鍵 c を渡しておく(両者が逆でもよい)。 送信者は c を使ってメッセージを暗号化し、受信者に送信する。 受信者は c を使って暗号文を復号し、メッセージを読む。 もし段階 1. で、送信者に対してセキュリティの保証されていない通信路を使って鍵を配送した場合、傍受者に共通鍵 c を傍受されてしまうと、この暗号通信は容易に解読されてしまう。共通鍵暗号方式では鍵の取扱いが難しい。
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