共通外交・安全保障政策の枠組み外での外交
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:15 UTC 版)
「共通外交・安全保障政策」の記事における「共通外交・安全保障政策の枠組み外での外交」の解説
欧州委員会はその外交・安全保障政策に加えて、国際組織においてより大きな代表権を有している。国際組織における代表は欧州委員会の対外関係担当委員が共通外交・安全保障政策上級代表とともに務めていたが、2009年12月からは欧州委員会副委員長を兼務する外務・安全保障政策上級代表に一本化されている。国際連合では、欧州連合は多大な貢献があることから人道支援などの分野において影響力を持っている。また主要国首脳会議では欧州委員会委員長と欧州理事会議長が出席しており、世界貿易機関には欧州委員会の通商担当委員が欧州連合の代表となっている。 欧州連合の影響力は連合の拡大においても見ることができる。欧州連合に加盟することによる潜在的利益は加盟基準を満たそうとする国において政治や経済での改革の刺激という形で現れ、また東ヨーロッパの旧共産圏諸国の改革や安定化に寄与する要因となっているともされている。またほかの国における国内問題に対する影響もソフト・パワーとされることが一般的となっている。 アメリカ合衆国の中央情報局もザ・ワールド・ファクトブックでは、欧州連合が経済的地位の影響力の大きさとひとつの国のような特性を持つものとして認識している。またザ・ワールド・ファクトブックは2005年版から欧州連合をひとつの主体として収録している。
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