全てを人力に頼る方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 05:46 UTC 版)
バーコードリーダーやコンピュータが導入されていなかった時代の図書館では、蔵書点検は図書館員総動員の一大イベントであった。 準備 蔵書点検を行うにあたり、新規の貸出を中断し、すでに貸している資料の返却や所在の確認を行ってもらう。修理中・貸出中の資料が排架されていた書架には代本板を挿入するか、貸出中の資料のブックカードを請求記号順に整理する。 点検 点検は二人一組で行われる。まずは、自身が担当する書架の図書を書架目録(ただし、請求記号順に並んでいる分類目録で代用することもある)と同じ順序に並べ直す。その後、一方が書架目録上の請求記号・書名・著者名を読み上げ、他方が所在に対し、呼応する。書架に資料や資料の代わりにおいておいた代本板が存在しない場合は、ブックカードの上下を逆にするなどの方法で目印を付ける。書架目録に載っていない資料が排架されていた場合は資料に目印をつけたうえで一旦別に置いておく。破損資料も同じように資料に目印を付け、別に置いておく。 点検後 昨年に引き続き行方がわからない資料は、一旦閲覧用目録から当該目録カードを排除し、3年以上に渡り行方がわからない資料は除籍とする。新たに行方がわからなくなった資料は行方不明資料リストを作成する。行方不明であった資料が発見された場合は排除した目録を元あった閲覧用目録に排列し直す。除籍された資料が発見された場合は再び蔵書登録を行う。
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