免疫細胞への感染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 16:04 UTC 版)
「SARSコロナウイルス2」の記事における「免疫細胞への感染」の解説
健康なヒトの末梢血単核細胞(英語版)を使った生体外実験では、CD4陽性T細胞にウイルス感染が示唆された。ウイルス複製は確認されず、受容体については不明で、どのような影響があるかは評価されていない。この報告では他の種類の免疫細胞に感染は確認されなかった。なお、細胞株を用いた類似の報告もあったが、こちらの論文は手法に瑕疵があり撤回されている。 死亡した患者の二次リンパ組織(リンパ節・脾臓)のマクロファージがACE2受容体を発現しており、ウイルスの核タンパク質抗原が検出されたとの報告がある。これがウイルス感染によるのか感染細胞の取り込みによるのかは不明とされる。この報告ではT細胞やB細胞に核タンパク質抗原は確認されなかった。 ヒトのACE2受容体タンパク質を発現するトランスジェニックマウスを用いた実験では、ウイルス抗原が肺のマクロファージから検出されたとの報告がある。
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