光式5.1型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 03:47 UTC 版)
光式5.1型(ひかりしき5.1がた)は、日本の福田軽飛行機が開発したグライダー。機体名は光式5.1型[1]の他に、「光式5・1型」などとも表記される[2][3]。
概要
1942年(昭和17年)、福田は葉啓聴技師の設計による[1]単座の上級滑空機[3](ソアラー)として光式5.1型を製作した[1][2]。光式5.1型は、ドイツから輸入された図面を用いた製作経験を基に[4]、DFS オリンピア・マイゼの設計に改修を加えたもので[5]、オリンピア・マイゼと比較すると一回り小型の機体として完成している[6]。
試験飛行の際には、宙返り中に主翼の付け根が折れて空中分解し、パイロットがパラシュートを用いて脱出する事故を起こしている。この事故を受けた改造を経て数機が製作され、民間の他に[7]大日本帝国陸軍が1941年(昭和16年)から再開させた滑空訓練においても使用されている[3]。
諸元
出典:『日本グライダー史』 223頁[8]、『日本のグライダー 1930〜1945』 197頁[9]、『日本陸軍試作機大鑑』 123頁[3]。
- 全長:6.80 m[8][9]あるいは5.66 m[3]
- 全幅:13.00 m[8][9]あるいは14.70 m[3]
- 全高:1.10 m[3]
- 主翼面積:12.00 m2[8][9]あるいは13.72 m2[3]
- 自重:160.0 kg[8][9]あるいは169.8 kg[3]
- 全備重量:210.0 kg[8]あるいは245.8 kg[3]
- 滑空速度:63.5 km/h
- 翼面荷重:17.50 kg/m2[8]あるいは17.85 kg/m2[3]
- 乗員:1名
脚注
参考文献
- 佐藤博『日本グライダー史』海鳥社、1999年、110,223頁。ISBN 978-4-87415-272-0。
- 川上裕之『日本昭和航空史 日本のグライダー 1930〜1945』モデルアート社、1998年、196 - 198頁。ASIN B0DDBNMN92。
- 秋本実『日本陸軍試作機大鑑』酣燈社、2008年、123頁。 ISBN 978-4-87357-233-8。
関連項目
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