先進的な福利厚生制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 01:28 UTC 版)
1925年(大正14年)に浅野物産に精勤賞与を設けて、半年皆勤で5円、一年皆勤で10円、半年毎に5円増額して、5年で50円、その後は半年毎に10円増額し、最高で百円を支給する事にした。但し、一分でも遅刻するとゼロ円に逆戻りするという罰則がある為、遅刻者は皆無となり、浅野物産社員877人の内100人がこの百円組になった。社員全員が八時半出社五時退社を厳守した。また社員に休養の必要性を説いて、一週間の夏季休暇を規定した。さらに、社員に喫煙の害を説いて禁煙を勧めた。1935年(昭和10年)資本金を三倍の三百万円にすると、そのうち五十万円を基金にし、20年以上勤続して満55歳の定年に達してからも働き続けたが、病気で退職した者(基本的に死ぬまで雇用した。)に、退職時の給料を死ぬまで支給するという恩給制度を設けて、毎期総利益金の一割を恩給の基金に繰入れる事にした。これは他の民間企業には無い恩典で、賞賛と羨望の的になった。
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