先進波通信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 16:44 UTC 版)
マクスウェル方程式から導き出される先進波(先行波)を利用した通信。マクスウェル方程式からは、時間について対称的な、未来に向かって進む遅延波と過去に向かって進む先進波の2種類の解が導き出されるが、このうち我々が使用できるのは、発信してから時間を置いて受信する遅延波の電磁波のみである。時間をさかのぼって発信より前に受信する先進波は決して観測にかからない。そのため、実用面では先進波の存在は無視される。この非対称について、リチャード・P・ファインマンは、未来から過去へ来る先進波は過去から未来へ向かう遅延波によって相殺され、観測できなくなるという吸収理論を唱えた。仮にこの先進波を利用できるとすれば、過去へ向かって情報を送信することもできる。
※この「先進波通信」の解説は、「超光速通信」の解説の一部です。
「先進波通信」を含む「超光速通信」の記事については、「超光速通信」の概要を参照ください。
- 先進波通信のページへのリンク