倒産と事業譲渡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 04:08 UTC 版)
近年は年3億円前後の売上高があったが、車両への投資負担などによる借入金が超過し、2009年10月には社会保険事務所から差押登記が設定されるなど資金繰りが逼迫。経費削減などを行っていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大によるバス需要の減少によって限界を迎え、2020年5月19日にさいたま地方裁判所へ民事再生法の適用を申請し、同日付で監督命令を受けた。負債総額は約5億円。 路線バスについては運行を継続しつつ、新たなスポンサーを募り事業再建を目指したいとしていたが、スポンサー候補との交渉が民事再生法上必要とされる清算価値を満たす譲渡価格での譲渡契約に至らなかったことから、2020年10月30日に民事再生手続廃止決定並びに保全管理命令を受けた。 丸建自動車は2020年12月10日に、スポンサー企業が設立した丸建つばさ交通株式会社へ全事業を譲渡する契約を締結したと同時に、関東運輸局に対して各事業の譲渡譲受にかかる認可申請を行った。丸建自動車によるバス運行は保全管理人の下で運行していたが、丸建つばさ交通は2021年2月12日に関東運輸局から事業譲受認可が下り、事業や公式サイトは同年2月16日付で丸建つばさ交通へ譲渡された。 丸建自動車は、事業譲渡の9日後である2021年2月25日に、さいたま地方裁判所から破産手続開始決定を受けた。そして同年10月29日に法人格が消滅した。
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