個人情報保護法の全面施行と制度廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 20:27 UTC 版)
「高額納税者公示制度」の記事における「個人情報保護法の全面施行と制度廃止」の解説
当初の目的であった「第三者のチェックによる脱税牽制効果」の意義が薄れているという指摘があることや、日本国政府による犯罪の助長になってしまっていること、2005年(平成17年)4月1日から個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)が全面施行されたことを受け、この制度は2006年(2005年度分)から廃止された。 その後は、関西テレビ「たかじん胸いっぱい」や一部の週刊誌では、過去の納税額をもとに(推定)年収ランキングが行われているが、公的機関の所得納税額が公開されないため、公的資料を基にした年収は不明になった。なお、2009年に民主党政権が誕生し、当時の金融担当大臣亀井静香の意向で内閣府令が改正され、有価証券報告書に「年俸1億円以上を支給している企業役員」の個人名と報酬額の開示を義務づけることが2010年3月期から行われており、企業の役員報酬に限定ながらも、部分的に長者番付が復活している。
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