信管設計の安全基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 05:16 UTC 版)
信管は味方においては絶対に安全であり、敵に対しては必ず動作しなければならないという両極端な条件を要求される。アメリカでは信管設計の安全基準についてMIL規格:MIL-STD-1316で具体的な基準を定めている。 安全と安全解除 安全装置の解除は発射の衝撃、砲弾の遠心力、気流などの環境による力によって行わなければならない。人為的な操作や電源やばねなどの内部エネルギーによる解除は禁止 安全確保の冗長性 信管は二つの独立した安全装置を備えていなければならない。 安全距離の確保 安全装置が解除されるタイミングは発射からの経過時間ではなく、一定の安全距離が確保された後でなければならない。つまり初速に関係なく動作する必要があり、極端な場合には火薬の不完全発火や障害物に当たって跳ね返ったりして砲弾が目の前に落ちた場合などに解除されてはならないことを示している。 信頼水準と信頼度 信管がどれだけ確実に作動するかは設定された信頼水準を元に算出された信頼度を持って表される。
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