保護継電
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 23:48 UTC 版)
保護継電方式は従来標準的に使用されていた距離方向比較方式を止め、位相比較方式、マイクロ波信号伝送を採用し、トランジスタ化と装置の2系列化をはかった。距離方向比較方式の欠点として認識されたのは下記の事項である。 本幹線のように送電距離が長い場合、距離方向比較方式は原理的に誤動作の可能性がある 地絡事故時電磁誘導のための事故検出が困難となる 継電器シーケンスが複雑で、保守点検および整定の労力が大となる これに対して位相比較方式の利点は下記のとおりである。 内部事故と外部事故の判定を誤ることが無い リレー部構成が単純 トランジスタの品質向上 なお、当初は距離方向比較と同じくキャリアリレーの信号は電力線搬送方式だったが、位相比較方式の特徴である情報量の多さに対応してマイクロ波伝送に切り替えた。
※この「保護継電」の解説は、「福島幹線」の解説の一部です。
「保護継電」を含む「福島幹線」の記事については、「福島幹線」の概要を参照ください。
- 保護継電のページへのリンク