使用バンジョーと奏法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 08:51 UTC 版)
使用するバンジョーは、フォークシンガーのピート・シーガーが考案した、従来のバンジョーよりも3フレット分長い、オープンバックのロングネック・バンジョーであり、このバンジョーで演奏することが、岩井宏の特徴でもあった。なお、使用楽器メーカーは、ギブソンの「RB-175」やベガの「pete seeger model」であった。 1960年代はブルーグラスでよく弾かれるスリーフィンガー・ピッキングが主体であったが、1970年代に入るとオールドタイムなどで弾かれるフレイリング奏法、またはクロウハンマー奏法が主体の演奏になっていった。フレイリング奏法を岩井に伝授させたのは、五つの赤い風船の西岡たかしである。 岩井のバンジョープレイは、ルーツには学生時代に鮮烈な衝撃を受けたブルーグラスを外すことは出来ないが、その奏法は極めて独特で、ブルーグラスともオールドタイムとも異なった、彼にしか奏でられない「和」の匂いのする独自の音色を持っていた。 また、バッキングプレイは極めて的確なプレイで、チューナーも満足にない時代に、シビアなチューニングを要求されるバンジョーという楽器での見事なサポートは天性の才能と言ってもよい。
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