作風・人柄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 02:44 UTC 版)
『ボトムズ』で谷口守泰、『サムライトルーパー』では村瀬修功と、塩山のオリジナルデザインを独自にアレンジした作画監督が、それをきっかけにしてスターアニメーターとなった。そのような独自のアレンジが可能だった理由については「塩山のキャラ造形がノーブルで嫌味のないスタンダードなものだから」という評と共に、塩山自身が「絵描きにはそれぞれ癖がある」といい、作画担当の個性を否定しない柔軟性を持っていたことが挙げられる。特に『ボトムズ』では谷口のアレンジに対し、塩山はむしろ谷口の姿勢を擁護・支持した。 高橋良輔は、塩山との出会いが自身の創作の原動力になったと述べている。 なお、塩山自身も『機甲戦記ドラグナー』に原画で参加した際にはオープニングアニメーションを担当した大張正己のほか同作品に参加している若手アニメーターたちの感性に着目し、作画を行う際に彼らの個性的な描き方を参考にしていたことが、角川書店のムック『NEWTYPE COLLECTION 6 機甲戦記ドラグナー』に描き下ろした主役メカ・ドラグナー1のイラストに寄せた塩山の紹介文から、明らかにされている。また、大張も自身のTwitterで塩山を悼む際、その旨を明かしている。 絵や作品の特徴について「純」「筆の勢い・大胆さ」「描線の美」「男っぽさ」「力強さ」「ダイナミックな線」「生々しいタッチ・存在感」「劇画調」などと言った評価が見られる。 そういった作風や人柄から、死去が報じられた際にはサンライズ、郷田ほづみ、結城信輝、ゆうきまさみ、鈴木臨之介など、関係者から故人を悼むコメントが寄せられた。
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