体格の差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/08 02:05 UTC 版)
雌雄で形質はさほど変わらないが、体格がはっきりと異なる例は多い。また、それ以外の形質の差を伴う場合もある。 哺乳類では、大きさに差がある場合、雄の体格がより大きい例が多い。ヒトの場合は雌が雄より約一割小さい。これはサル類においては性差の小さい方ではないが、マントヒヒなどでは雄と雌で親子ほどの差がある。そのほか、アザラシなども雄の方がはるかに大きい。哺乳類においては、一夫一妻制のものは性的二形がはっきりせず、一夫多妻制のものでは雄が雌よりずっと大きくなると言われる。 昆虫では、俗にノミの夫婦というように、雄の方が小さい例が多い。これは、卵を産む必要がある分だけ雌がより大きくなる点では理にかなっている。形質の異なる場合も含めて、無脊椎動物では雄のほうが小さい例が非常に多い。しかし、クワガタムシやヤドカリなどのように雄の方が大きい例もある。 子嚢菌類のラブールベニア類は、菌類では珍しくはっきりと個体性を示す菌糸体を形成するが、その中に雌雄別株の種があり、性的二形が見られる。形成する細胞の大小に合わせるように、雄株の方が小型になっている。
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