伝右川とは? わかりやすく解説

伝右川

読み方:デンウガワden’ugawa)

所在 埼玉県

水系 利根川水系

等級 1級


伝右川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/30 01:59 UTC 版)

伝右川
川口市東川口4丁目、柳橋付近(2012年2月)
水系 一級水系 利根川水系
種別 一級河川
延長 13.1[1] km
平均流量 30[1] m3/s
流域面積 20.0[1] km2
水源 さいたま市見沼区
河口・合流先 綾瀬川
流域 埼玉県東京都
テンプレートを表示

伝右川(でんうかわ)は、埼玉県および東京都を流れる利根川水系綾瀬川支流一級河川である。

地理

埼玉県さいたま市見沼区膝子田園地帯(かつての膝子沼)に源を発する[2]。ほぼ綾瀬川に並行して沖積平野を流れ、東京都足立区花畑[3]毛長川とともに綾瀬川に合流する。途中、綾瀬川への放水路である一の橋放水路や神明排水機場がある。

都市再生機構が行うみそのウイングシティ区画整理(浦和東部第一特定土地区画整理事業・岩槻南部新和西特定土地区画整理事業)などが進んでおり、埼玉高速鉄道線浦和美園駅を中心にイオン浦和美園ショッピングセンター(現・イオンモール浦和美園)などが造られている。それと同時に区画整理区域内に川が流れていることから、調節池建設や蛇行している川の直線化などが行われた。大門下池調節池の建設によって東北自動車道までの上流区間は埋め立てられ、調節池が建設されるなどしている。さいたま市緑区東大門や川口市内では区画整理が進み、川も改修され蛇行は見られなくなった。川口市[4][5]や草加市内の流路沿いには桜並木がみられる[6]

草加市内

流域の自治体

埼玉県
さいたま市見沼区緑区川口市草加市八潮市
東京都
足立区

歴史

1628年(寛永5年)に釣上新田(現・さいたま市岩槻区)の伝右衛門により新田開発を目的として開削された人工河川である農業用水路であった[3]。当初は伝右衛門堀と呼ばれていた。

環境

かつては農業用排水路で流域のほぼ全域が水田地帯だったが[1]、流域の都市化の進展により都市幹線排水路としての様相を呈することに伴い、工場や生活排水などによる水質汚濁が酷くなり、県内で水質が最悪の河川であった[3]。現在でも綾瀬川支流の中では最も水質が悪い。そのため草加市吉町浄化施設を設置し、水質を改善する工夫が行われている。また、埼玉高速鉄道線のトンネルを活用して荒川の水を引き込み、綾瀬川同様、伝右川に注ぐことで水質を改善する工夫も行われている[7]

支流

  • 幸福川 - 川口市安行出羽付近で伝右川に注ぐ。

橋梁

源流域(見沼区膝子地区)

上流より

綾瀬川との合流付近(足立区)

脚注

  1. ^ a b c d 利根川水系 中川・綾瀬川ブロック河川整備計画附図 附図-17 (PDF) 、埼玉県、2006年
  2. ^ みそのウイングシティの開発後は源流域からは外れている。
  3. ^ a b c 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典。 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日、579頁。ISBN 4040011104 
  4. ^ フォトギャラリー 平成26年3月 - 川口市、2016年4月7日閲覧。
  5. ^ まちの魅力 - 積水ハウス株式会社、2016年4月7日閲覧。
  6. ^ 伝右川沿い峯分橋付近 - 草加市、2016年4月7日閲覧。
  7. ^ 荒川水系河川整備基本方針” (PDF). 国土交通省. p. 70 (2002年4月4日). 2017年11月14日閲覧。

関連項目

外部リンク


伝右川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 15:15 UTC 版)

日本の人名地名一覧」の記事における「伝右川」の解説

河川名寛永5年1628年)に伊奈忠次家臣井出伝右衛門開削しことによる

※この「伝右川」の解説は、「日本の人名地名一覧」の解説の一部です。
「伝右川」を含む「日本の人名地名一覧」の記事については、「日本の人名地名一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「伝右川」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「伝右川」の関連用語

伝右川のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



伝右川のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの伝右川 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本の人名地名一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS