企業会計用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 06:26 UTC 版)
「b:簿記/全章通覧#負債」も参照 「負債」は、冒頭に挙げた説明のように、おおまかに言えば、法人が将来的に他の経済主体に対して引き渡す義務のことを言うのだが、企業会計(財務会計)上の厳密な用語・概念としては、この説明だけでは不十分である。「負債」は財務会計上、勘定科目の区分のひとつとなっており、負債には、法律上の会社にとっての債務と、法律上の債務ではないが合理的な期間損益計算の観点から負債としてあらかじめ計上される項目とが含まれる。負債に分類される勘定科目のうち、法律上の債務に該当するものには、借入金や買掛金などの確定債務、退職給付引当金などの条件付債務、法人税等引当金などの金額不確定債務がある。 一部の引当金等は、法律上の債務には該当しないが、将来会社に経済的な負担をもたらす可能性が高いものであるため、合理的な期間損益計算の観点から負債として計上される。これは例えば修繕引当金などが該当する。他に、価格変動準備金などの租税特別措置法上の各種の準備金は、しばしば特定引当金と呼ばれ、貸借対照表の負債の部に特定引当金の部を設けて記載される。
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