仮想フォント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/16 01:56 UTC 版)
仮想フォント(かそう─)とは、コンピュータにおいて、実際にはインストールされていないフォントを使用する仕組み。これ自体はフォントではない。
多くの場合、プリンタフォントの存在を前提とし、他のフォントを用いて代用書体として表示を行い、プリンタやセッタなどへの出力時に自動的に置き換える。
代用書体は、基本的にはシステム標準搭載のフォントが用いられる。(Windowsの場合MS明朝やMSゴシック)プリンタやセッタ(出力機器)側に該当する書体が無い場合、コンピュータ側の代用書体、もしくは出力機器のデフォルト(初期設定)のフォントに置き換わる。
等幅フォントの場合は通常、画面表示に代用書体を用いておいて置換すれば良いが、プロポーショナルフォントの場合は、英数文字の字幅が異なることや、それに伴い禁則処理やハイフネーションの問題が生じ、より複雑になる。一般的には、置き換えるフォントの字幅情報ファイル(AFMファイルなど)を使用し、「本来この書体であればこれだけの字間の空白が必要」などの処理を行う。そのため、代用書体における画面表示では文字がパラパラと開いて見えたり、逆に文字間が接して見えるなどの現象が生じる。
関連項目
- Adobe Font Metrics (AFM)
- フォント
- PostScript
- DTP
- 写研
仮想フォント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 08:12 UTC 版)
仮想フォント機構とは、コンピュータにインストールされていないフォントを使って組版することを可能にするもので、Windows版でもOCFあるいはCIDのPostScriptフォントが扱えるようになり、これによってEDICOLORはWindows版とMacintosh版の間の完全な互換性を確保している。 原理的には、詰め情報をAFMファイルから取得し、画面表示には代用書体を用いる。そのため仕様は不完全なWYSIWYGとなるが、フォント運用のTCOを低下させるのに役立つ。
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