他の生物種への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 08:56 UTC 版)
巣の捕食に影響を受けやすい小型鳥類に対するフエガラスの影響は、議論を呼んでいる。つまり移入鳥類のほうがオーストラリア固有の鳥類より影響が大きいかどうか探る研究において、この種が重大な問題になっている一方で、マッコーリー大学のベイリーとブルームスタインはフエガラスの採餌習慣の観察を論文にまとめ、疑義を呈した。 しかしながら、ニュー・サウス・ウェールズ州キャベツ・ツリー島にあるミナミシロハラミズナギドリ(英語)のコロニー減少は、フエガラスによる捕食が要因の一つである(ポート・ステファンズ近傍)。つまり、成鳥のミズナギドリが捕食された記録があるためフエガラスを除去したところ、この島のミズナギドリは減少が止まり、絶滅の危機から脱している。さらに、ニュー・イングランド大学の2006年の調査では、ニュー・イングランド高原の巣を保護してフエガラスを駆除した後、ヒガシキバラヒタキとサンショクヒタキの繁殖成功率が上昇し、さらにヒガシキバラヒタキは地域的に絶滅していた場所でも生息が認められるようになった。シドニーの庭園にフエガラスがいると、ハイムネメジロ(英語)の存在に悪影響を与えることが立証されている。
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