仕組みおよび条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/08 14:30 UTC 版)
「ノンデリバラブル・フォワード」の記事における「仕組みおよび条件」の解説
NDFとは2当事者間で行われる、金銭により決済される短期の通貨先渡取引である。決済日には約定NDFレートと当日の実勢直物為替レートの差額に応じて両当事者の間の損益が決まり、決済が行われる。 NDFの主な条件は以下の通り: 想定元本: これが両当事者間で合意される「額面価格」である。重要なのは、実際に想定元本額の両通貨を交換する意図は全くないことである。 レート決定日: NDFレートと直物レートの差額が決定される日時。 受渡日: 差額の受渡しが行われる日。通貨により、レート決定日の翌営業日または2営業日後となる。 契約NDFレート: 両当事者が契約時に合意したレートであり、実質的には先物為替レートに相当する。 実勢直物レート: レート決定日における直物レートの決定は、ロイターまたはテレレートの参照ページに基づいて行われ、これらからレートが取得できない場合には参照通貨市場の代表的な4社から得たレートを元に決定される。 NDFでは差金決済が行われるため、想定元本を実際に受渡しすることは絶対にない。受け渡されるキャッシュフローは、NDFレートと実勢為替レートの差額のみである。 よってNDFは「非現金」商品であり、貸借対照表には反映されず、元本の受渡しがないのでカウンターパーティリスクが小さい。NDFは短期取引であり、両当事者は契約を履行しなければならないが、実勢為替レートで再度取引を行うことにより受渡しを打ち消すことができる。
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