今後の進歩 アリアン5ME
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 03:12 UTC 版)
「アリアン5」の記事における「今後の進歩 アリアン5ME」の解説
新しい極低温上段を備えるアリアン5 ECBは、静止トランスファ軌道 (GTO) へのペイロード投入能力12,000kgを計画していたが、予算削減のために計画は棚上げされた。2005年にベルリンで開かれたESA会議では市場のニーズがないとして開発が保留されたものの、2段目として使用されるヴィンチ (Vinci) エンジンの開発はゆっくりしたペースではあるが継続されることになった。その後、2011年時点でECBからアリアン5ME("Midlife Evolution"の略)に名称が変更され、2016年頃の打ち上げを目指すとされていた。 アリアン5MEは2段にヴィンチエンジンを使用してロングフェアリングを新たに導入し、GTOへのペイロード投入能力11,500kgとなる計画で、2018年から2019年にかけての初打ち上げが計画されているが、2014年9月時点ではこの開発をキャンセルしてアリアン6の開発に一気に移行すべきだとの意見が強くなっている。アリアン5MEの開発はドイツが支持しているが、フランスはアリアン6の開発を支持している。両方を開発する予算はないため、2014年12月のESAの閣僚会議で、いずれかの開発を進めることが決断される予定。
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