今後の軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 07:11 UTC 版)
地球の一時的な衛星ではなくなった後、2020 CD3は太陽の周囲を公転し続け、2044年3月に0.0245天文単位 (3.67×10^6 km; 2.28×10^6 mi)の距離で地球に接近する。その軌道の不確実性を考慮して、最小接近距離は0.0237天文単位 (3.55×10^6 km; 2.20×10^6 mi)であると予想される。接近距離が遠すぎて地球の重力では捕らえられないため、2020 CD3が2044年3月の接近で再び地球の一時的な衛星となる可能性は低い。2020 CD3の軌道が2044年の接近後も変わらないと仮定すると、次の接近は2061年頃で、0.0375天文単位 (5.61×10^6 km; 3.49×10^6 mi)の距離で地球に接近すると予想されている。ただし、2061年の接近距離の不確実性はより大きくなる。2020 CD3の最小接近距離は0.0131天文単位 (1.96×10^6 km; 1.22×10^6 mi)である可能性がある。 2020 CD3が地球に影響を与える可能性は、ジェット推進研究所のSentry Risk Tableによって調査されている。サイズがわずか数メートルであるため、2020 CD3は大気圏突入時に崩壊する可能性が高く、地球に被害を与えることはない。2020 CD3の累積衝突確率は2.8%であり、地球に衝撃を与える可能性が2番目に高い小惑星としてリストされているが、2020 CD3の無害なサイズのため、トリノスケールでの評価は0、累積パレルモスケールでの評価は–5.16である。次の100年以内に、影響の可能性が最も高い日付は2082年9月9日であり、影響の可能性は1.0%で、パレルモスケールでの評価は–5.57と無視できると推定されている。
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