人間以外の嘘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 05:59 UTC 版)
ヒト以外の動物が嘘をつく場合もある。 いわゆる擬態は他のもののふりをして他の生き物を騙すことである。その意味では植物にも例がある。より嘘に近いものは鳥類における擬傷行動という例もある。 もっともこれらは本能行動や習性と考えられ、ヒトの付く嘘とは根本的に異なるものと見た方がよい。しかしヒトと同じ意味の嘘をつくものもあり、ほ乳類ではいくつかの例が知られる。コンラート・ローレンツはその著書『人イヌにあう』(en)の中で、一章を費やしてこれに触れている。たとえば帰ってきた飼い主に対して、誤って吠えついてしまったイヌが、主人の顔を認めた後に、隣家のイヌに吠えかかった例があり、これは「飼い主に吠えていたんじゃなく、隣のイヌに吠えていたんだ」というポーズを取ることで、寸前の自分の行動を説明しようとする嘘であるという。また、ネコは嘘をつかないと言い、これはむしろネコの方がイヌより知能が低いためとの判断を示した。さらに、霊長類での例を挙げ、彼らは嘘をつくだけでなく、それが嘘であることを自覚していること、またヒトの嘘に騙されたり、それを見抜いて怒ったりすることを述べている。
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