京都市の工事での振動による建物損傷問題
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「広隆寺」の記事における「京都市の工事での振動による建物損傷問題」の解説
京都市が、広隆寺に隣接して建てられていた右京区役所を移転の上、留学生寮を建設するため、旧右京区役所の解体工事を2009年(平成21年)3月から開始した。ところが、この工事による振動で、地蔵堂と薬師堂の壁などに10ヵ所以上に亘りヒビが入るようになったとして、広隆寺が京都市を相手取り、同年8月5日に京都簡裁に、工事手順の改善や、土地利用の具体的な条件設定などを求める調停を申し立てた。一方、京都市側も、広隆寺に対し、工事妨害の禁止を求め、京都地裁に同年12月5日に仮処分を申し立てたが、翌2010年1月12日に取り下げ。また、広隆寺側も、同年1月に工事続行禁止を求める仮処分を京都地裁に申し立てたものの却下され、大阪高裁に抗告中である。こうした中、京都市は2010年(平成22年)2月5日から地上部分の解体工事を特別抗告の結果を待たずに再開した。市側は、振動を軽減する改良を行ったとしているが、広隆寺側は強く反発している。
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