五社公園時代(1920-1945)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 02:11 UTC 版)
「浜松市立中央図書館」の記事における「五社公園時代(1920-1945)」の解説
大正天皇御即位記念事業のひとつとして、浜松市は1916年(大正5年)から篤志家の寄付を募り、市費を合わせて1920年(大正9年)6月に組織としての浜松市立図書館を創立した。私立浜松図書館の蔵書約1,000冊を基にして、1920年(大正9年)7月1日の市制施行記念日に五社公園内に浜松市立図書館が開館した。所在地である紺屋町97はかつて浜松医学校があった場所であり、戦後には逓信診療所が、後にNTT浜松健康管理所が建った。1925年時点で4,735冊だった蔵書の約半分は市民からの寄贈によるものだった。静岡県では田方郡伊東町(伊東町立図書館)、田方郡熱海町(町立熱海図書館)、君沢郡三島町(三島町立図書館)、益津郡焼津町(焼津町立図書館)に次いで設立された公立図書館とされる。 現在の浜松市域では、1923年(大正12年)には浜名郡豊西村(後の笠井町、現浜松市)に豊西村立図書館が開館し、1924年(大正13年)には浜名郡白脇村(現浜松市)に白脇村立図書館が開館している。特に豊西村立図書館は松島十湖の指導によって設立された本格的な図書館であり、戦後には町立笠井図書館となって1962年(昭和37年)まで続いている。その他にもいくつかの村で尋常高等小学校内に図書館が設けられた。戦前の浜松市立図書館の蔵書数は約35,000冊だったが、1945年(昭和20年)6月18日の浜松空襲では建物も蔵書も焼失した。
※この「五社公園時代(1920-1945)」の解説は、「浜松市立中央図書館」の解説の一部です。
「五社公園時代(1920-1945)」を含む「浜松市立中央図書館」の記事については、「浜松市立中央図書館」の概要を参照ください。
- 五社公園時代のページへのリンク