互形
- 張形二個を根本にて捩ぢ合せ、其合せ口の中間に丸き鍔を入れたる物。女二人にて共同に使用するが故「互形」と云ふなり。寛文頃より慶応の末頃まで奥女中などが使用せり。一名「両首」と云へり。近世所謂「ト一ハ一」は此互形の代用物を手拭にて造るなりと聞く。
- 互形。淫具の一種。張形二個連接し中央に鍔あり、女子二人相対して男女の性交に摸し互にその淫情を満たす具。一名両首又両頭といふ。寛文、慶応の末頃まで禁裏大奥の御殿女中、長局などの類密かに用ひしものなり。「房中用具狂歌抄」に「女同志抱き合ひ入れる互形中がよければふちもよきなり」とあり。「牛の角もぐと女が二人出来」「大小はあれど値段は互角なり」。
- 雨頭ともいへり、又両首、張形二個つなぎ合せたるものをいふ。
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