事故の原因とその後の不可解な動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 14:47 UTC 版)
「三井三池三川炭鉱炭じん爆発」の記事における「事故の原因とその後の不可解な動向」の解説
当時、九州工業大学教授であった荒木忍は、事故の原因を次のように推測、結論づけている。 保安無視の生産第一主義炭塵爆発の防止策としての炭塵の除去と撒き水、岩粉の撒布を怠ったことにより、坑内に炭塵が蓄積されていた。 コスト削減から、ボタ積炭車の部品交換を怠っており、部品が劣化していた。ボタ積炭車の連結環が破断したことにより脱線し、摩擦熱、あるいは摩擦火花が坑道内の炭塵に着火した。 一方、三井三池炭鉱側が雇った学者によれば、事故の原因は次のように推測、結論づけされている。 揚炭ベルトの上の原炭に付着していた炭塵に火花が着火した。これは不可抗力による事故である。 福岡県警察・福岡地方検察庁は、荒木忍の鑑定結果を元に三井三池炭鉱幹部を起訴しようとした。ところが起訴に積極的な福岡地検検事多数が突然転勤させられることになった。新たに構成された福岡地検検事グループは、事故原因の科学的な立証はできない、と三井三池炭鉱幹部については不起訴処分とした。
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