九七式戦車改
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/27 14:50 UTC 版)
ノモンハン事件の時、故障して戦闘に参加できなかったことを隠蔽するため、書類上では撃破されたことになっていた九七式中戦車を帝国歯車が改造した車両で、エンジンは帝国歯車が開戦前にドイツから大量購入していたマイバッハ HL120TRMに換装されており、日本製なのは溶接で作られた細長い六角形の砲塔(挿絵では三式中戦車の砲塔に酷似)と前面装甲を50mmに強化した車体のみ。そのため、開戦前にイギリス軍の臨検を受けた際には武装を搭載しておらず「戦車の部品を流用した農業用トラクター」と言い逃れた。運んでいた貨客船『東洋丸』がバルセロナに入港した際に、先に入港していたフランス船籍(船籍は隠れ蓑で実際にはドイツが運用)の貨客船『マリー・セレステ号』から受け取ったIII号戦車のキューポラと砲(42口径50mm砲)、7.92mm機銃などを取り付けて完成した。
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