中川と酒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 09:08 UTC 版)
選挙にも酒にもけんかにも強い中川だったが、ある時期から、強いはずの酒が中川の人生を狂わせ始めた。酒飲み仲間の玉置和郎がその変わりようを証言する。 「中川一郎の酒の飲みっぷりは本来、朗らかそのものだった。酔っぱらうとね、もっている財布を芸者たちにバーンと投げ出す。好きなだけもっていけというわけだ。だから芸者にもてた。元来が、お金というものにあまり執着しなかった。それが同友会をつくった頃からかなあ、酔っぱらうと前後不覚になり、崩れるようになった。同時に愚痴っぽい酒飲みとなった。いつだったかも、腰が抜けるほどに酔っぱらってね、小便しに行くのに、どこが便所だかわからなくなり、ドアのところで放尿しようとするんだ。あわてて便所まで連れて行き、無事にすんだけど、ああいうこと、昔はなかったな。」 国会議事堂の敷地内で立ち小便しているところを写真週刊誌に撮影されたことがある。今井久夫 1979, p. 226によると、 「酒を飲んだあとの生理現象として、前をまくって放水する。これはだれでもやることであって、とがめるわけにはいかない。ところが中川はトイレにいかないのである。時には二階の窓から下の道路目がけて雨を降らせ、また時には部屋の隅のタン壺にそそぎこむ。そして呵々大笑してどてんと横になると、たちまちいびきをかいて寝てしまう。まことに天衣無縫、豪快きわまる酔いつぶれ方である」 という。
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