両備運輸とは? わかりやすく解説

両備運輸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/12 14:12 UTC 版)

両備運輸株式会社
RYOBI TRANSPORTATION CO.,LTD
種類 株式会社 2007年4月1日解散
本社所在地 700-0811
岡山県岡山市番町一丁目1番8号
設立 1928年(昭和3年)
(南備海運合資会社として設立)
業種 陸運業
事業内容 タクシー事業、貨物運送事業、倉庫事業など
代表者 代表取締役社長 小嶋光信
資本金 3億6,000万円(2007年3月31日現在)
売上高 208億3,500万円(2007年3月期実績、連結売上高)
従業員数 489人(2006年3月31日現在)
決算期 毎年3月31日
主要株主 両備バス など
主要子会社 両備トランスポート各社
オーキドホテル
津エアポートラインなど
外部リンク www.ryobi-unyu.co.jp/(公式サイト)
特記事項:1969年11月1日に南備海運株式会社から両備運輸株式会社へ商号変更。
2007年4月1日に両備バスと対等合併し、新会社「両備ホールディングス」を設立、会社は解散した。
本社等の情報は2007年3月31日時点の情報。
テンプレートを表示

両備運輸株式会社りょうびうんゆ、英称:RYOBI TRANSPORTATION CO.,LTD)は、かつて岡山県を中心に、観光バスタクシー船舶トラックなどの運送事業を行っていた両備グループの運輸会社である。当時は、両備バス(現在の両備ホールディングス)・岡山電気軌道とともに同グループの中核企業であった。

両備グループ内の経営効率化を図るため、2007年4月1日に両備バスと対等合併(法手続上は両備バスが存続会社)して新会社「両備ホールディングス」が設立され、両備運輸は解散した。両備ホールディングス発足後は、両備運輸のタクシー・バス部門は両備タクシーカンパニー、フェリー部門は両備フェリーカンパニー、運輸部門は両備トランスポートカンパニーと、それぞれ両備ホールディングスの社内カンパニーとして引き継がれた[1]

会社沿革

  • 1928年(昭和3年)- 南備海運合資会社が創立。
  • 1963年(昭和38年)10月 - 南備海運が両備グループ傘下入り[1]
  • 1969年(昭和44年)11月1日 - 南備海運と日の丸タクシーが合併し(南備海運が存続会社)、「両備運輸株式会社」設立[1]
  • 2007年(平成19年)4月1日 - 両備運輸と両備バスが対等合併し(法手続上両備バスが存続会社)、「両備ホールディングス株式会社」を設立[1]。両備運輸は解散した。

運輸

岡山県内を中心に全国に拠点を配置、国内では東京から九州までの間に自社の物流ネットワークを構築[2]

両備ホールディングス発足により社内カンパニー「両備トランスポートカンパニー」となる。なお、両備運輸時代の1999年7月に両備トランスポート岡山・両備トランスポート大阪を分社設立して以降分社化を実施したが、両備HD設立後の2014年10月、各分社子会社は1つに合併されて「両備トランスポート株式会社」となっている[3]

  • 事業内容(会社概要による[4]
    • 貨物船による海上貨物運送事業
    • トラックによる貨物運送事業
    • 倉庫事業
    • 港湾運送事業
    • 輸出入の通関業

タクシー・バス

岡山市(中区藤原、北区今保)、倉敷市に営業所を置き、タクシーと貸切バスを運行していた。両備ホールディングス発足により社内カンパニー「両備タクシーカンパニー」となり、その後2020年3月1日付で両備グループの岡山交通岡山両備タクシー(旧・岡山タクシー)の2社へ分割して事業譲渡された[5]

受託運行

  • 386号ふれあいタクシー(会員制、デマンドタクシー)
    • 国立病院 - 横井上 - 磯尾谷 - 堂屋敷 - 笠井山 - 畑鮎 - 高野尻
    • 法界院駅前 - 磯尾谷 - 堂屋敷 - 笠井山 - 畑鮎 - 高野尻

岡山市畑鮎地区において会員制のデマンド型乗合タクシー「386号ふれあいタクシー」の運行を受託していた。2006年5月24日運行開始[6]。事前に畑鮎地区町内会に会員登録を行い、会員証の交付を受ける必要があった。利用の際は前日の17:00までに藤原営業所へ電話で申し込む。

法界院駅前発着便は、岡山電気軌道(岡電バス)が運行していたバス路線を「両備乗合タクシー」として同社が継承したもので、岡山市立牧石小学校・岡北中学校の児童・生徒の通学時間帯にあわせて運行されていたが2003年3月廃止。これを会員制デマンドタクシーとして復活したものであった。

旅客船

「明代宝船 鄭和」(土庄港にて)

岡山 - 小豆島間の定期航路のほか、瀬戸内の観光クルーズを運航。両備ホールディングス発足後、社内カンパニー「両備フェリーカンパニー」となった。その後2011年4月1日付で両備フェリー株式会社として分社[7]、2020年4月1日に国際フェリーに吸収合併され国際両備フェリーとなっている。

航路

沿革

  • 1928年(昭和3年)- 岡山県邑久郡牛窓町(現・瀬戸内市)に「南備海運合資会社」が創立。牛窓港を起点とし、岡山、小豆島、高松方面への海上旅客輸送を開始した。
  • 1964年(昭和39年)- カーフェリー第1船「おりんぴあ」の運航を開始。起点を岡山港へ変更。
  • 1972年(昭和47年)- 新幹線岡山開業に合わせ、新岡山港〜土庄港間に高速船の運航を開始。
  • 1981年(昭和56年)- クイーンオリーブが就航。
  • 1986年(昭和61年)7月 - 岡山県 江戸時代の御座船を模した観光船「備州」が就航。
  • 1989年(平成元年)8月 - 明代の木造皇帝船を中国・福建省で復刻し建造した木造遊覧船「明代宝船 鄭和」が就航。
  • 2005年(平成17年)6月10日 - 新造客船フェリー「おりんぴあ どりーむ」が就航。

関連会社

脚注

  1. ^ a b c d 会社概要”. 両備ホールディングス株式会社. 2025年8月12日閲覧。
  2. ^ 国内物流ネットワーク”. 両備運輸株式会社. 2006年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月12日閲覧。
  3. ^ 沿革”. 両備トランスポートカンパニー. 2025年8月12日閲覧。
  4. ^ 会社概要”. 両備運輸株式会社. 2006年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月12日閲覧。
  5. ^ 両備グループ タクシー事業統合 両備ホールディングス㈱のタクシー事業をグループ2社に分割事業譲渡”. 両備グループ (2020年3月2日). 2025年8月12日閲覧。
  6. ^ 畑鮎地区で 「386号 ふれあいタクシー」出発式が 行われました”. 岡山市電子町内会公式サイト. 2025年8月12日閲覧。
  7. ^ 【両備ホールディングス】両備フェリーカンパニーを分社』(プレスリリース)両備ホールディングス株式会社、2016年6月30日https://ryobi.gr.jp/news/875/ 
  8. ^ 両備エネシス

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「両備運輸」の関連用語

両備運輸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



両備運輸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの両備運輸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS