下川隼佑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/01 05:23 UTC 版)
東京ヤクルトスワローズ #69 | |
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基本情報 | |
国籍 |
![]() |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
生年月日 | 2000年3月22日(25歳) |
身長 体重 |
176 cm 88 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2024年 育成選手ドラフト3位 |
年俸 | 300万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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下川 隼佑(しもかわ しゅんすけ、2000年3月22日 - )は、神奈川県横浜市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。
経歴
プロ入り前
年長で野球を始める[2]。
湘南工科大学附属高等学校に進学後は、二塁手から投手に転向し[3]、アンダースローで投球するようになった[2]。アンダースローにした理由について、「体も小さかったので、何か特徴があれば可能性はあるかなと思った」としている[4]。高校3年の夏の大会は初戦敗退。その後は指定校推薦で神奈川工科大学に進学した[4]。
大学時代も3年次まで公式戦登板がなかった。一度は大学で野球をやめることも考えたが、やっぱり続けたいと思い直し、「野球を続けられるところを探してください」と監督に頼んだ[4]。その後、徐々に球速が上がり、「卒業後も上のレベルで野球を続けたい」と考えるようになった[3]。
その後は当時BCリーグに所属していたオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブから勧誘があり[4]、2021年12月、オイシックス新潟から正式に入団が発表された[5]。背番号は12[5]。
新潟時代
2022年、独立リーグ1年目から21試合に登板し、4勝6敗、防御率4.72という成績を残した。奪三振はリーグ5位の73を記録したものの、与四球は87回2/3で28だった[4]。貴重なアンダースロー右腕として注目を集めるも、この年のドラフト会議では指名漏れする[6]。
2023年はBCリーグで26試合に登板。与四球は106回で19と改善され、11勝1敗、防御率2.38(リーグ3位[7])を記録しながらも、この年のドラフト会議でも指名漏れした。この指名漏れについて、監督の橋上秀樹は「正直何が足りなかったのかわからない。育成なら獲っておいて損はないかなと思っていた」と言及した[4]。翌年、背番号を16に変更[8]。
2024年からは新潟はBCリーグからプロ野球二軍のイースタン・リーグに所属リーグが変更された[7]。この年はリーグトップの102奪三振を記録した[6]。最終的には40試合の登板で4勝8敗、防御率3.86を記録し、同年のドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから育成選手ドラフト3位で指名された[9]。11月16日に契約交渉に臨み、支度金320万円、年俸300万円(金額はいずれも推定)で入団に合意した[1]。背番号は013[1]。
ヤクルト時代
2025年の春季キャンプでは、育成選手では異例のキャンプ一軍スタートとなった[10]。イースタン・リーグでは5試合に先発登板して2勝1敗、防御率1.80の成績を記録。クオリティ・スタートも一度達成するなど結果を残し、5月1日に支配下登録された。背番号は69[11]。ファーム新規参入球団から入団した選手で初の支配下選手となった。
選手としての特徴
希少なアンダースロー投手でありながら、ストレートの最速は137km/hを記録する[9]。
2024年は対右打者だと被打率.190、67奪三振と抑え込んだが、対左打者だと被打率.316、35奪三振と打ち込まれるなど、対左打者での投球を苦手としている[10]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 新潟 | 21 | 0 | 4 | 6 | 0 | .400 | 384 | 87.2 | 87 | 12 | 28 | 10 | 73 | 4 | 1 | 58 | 46 | 4.72 | ||||||
2023 | 26 | 1 | 11 | 1 | 0 | .917 | 434 | 106.0 | 96 | 4 | 19 | 15 | 103 | 0 | 1 | 34 | 28 | 2.38 | |||||||
2024 | 40 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 | .333 | 494 | 112.0 | 108 | 9 | 43 | 1 | 9 | 102 | 2 | 0 | 59 | 48 | 3.86 | |||||
通算:3年 | 87 | 1 | 0 | 19 | 15 | 0 | .559 | 1312 | 305.2 | 291 | 25 | 90 | 1 | 34 | 278 | 6 | 2 | 151 | 122 | 3.61 |
- 2024年シーズン終了時点
- 各年度の太字はリーグ最高
参考文献 2022年[12]、2023年[13]、2024年[14]
背番号
脚注
出典
- ^ a b c d 「[オイシックス新潟]ヤクルト育成3位指名の下川隼佑が入団合意 背番号「013」、1軍で活躍し「新潟の自慢に」」『新潟日報デジタルプラス』2024年11月17日。2025年2月26日閲覧。
- ^ a b 「下川隼佑 東京ヤクルトスワローズ」『週刊ベースボールONLINE』。2025年2月26日閲覧。
- ^ a b 「新潟・下川隼佑 成長著しいサブマリン/BCLリポート」『週刊ベースボールONLINE』2022年8月10日。2025年2月26日閲覧。
- ^ a b c 「新入団選手背番号確定・紹介のお知らせ」『オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ』2021年12月3日。2025年2月26日閲覧。
- ^ a b 「【オイシックス】下川隼佑「三度目の正直」でプロ入り狙う イースタントップの102奪三振」『日刊スポーツ』2024年10月23日。2025年2月26日閲覧。
- ^ a b “オイシックスが背番号発表 元阪神・高山は「9」、日本復帰の陽は「1」に決定”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2024年2月5日). 2025年3月1日閲覧。
- ^ a b 「【ドラフト】ヤクルト育成3位、オイシックス下川隼佑「あきらめかけてた。指名されてうれしい」」『日刊スポーツ』2024年10月24日。2025年2月26日閲覧。
- ^ a b 「育成サブマリン・下川隼“お手本”高津監督の下で浮上準備着々 磨く2つの魔球」『スポニチ Sponichi Annex』2025年1月25日。2025年2月26日閲覧。
- ^ a b 日本テレビ. “【ヤクルト】下川隼佑の支配下選手契約を発表 2軍で2勝1敗 防御率1.80でQSも達成 背番号は「69」|日テレNEWS NNN”. 日テレNEWS NNN. 2025年5月1日閲覧。
- ^ 「2022年投手成績ランキング」『ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-』。2025年2月26日閲覧。
- ^ 「2023年投手成績ランキング」『ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-』。2025年2月26日閲覧。
- ^ 「2024年度 オイシックス新潟アルビレックスBC 個人投手成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2025年2月26日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 下川隼佑 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手名鑑 - 東京ヤクルトスワローズ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 下川隼佑のページへのリンク