上訴法廷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 03:59 UTC 版)
「最高裁判所 (シンガポール)」の記事における「上訴法廷」の解説
上訴法廷は、民事事件及び刑事事件の上訴管轄のみ有している。すなわち、第一審管轄権は有しておらず、初めて裁判所に持ち込まれる事件の審理を取り扱うことはない。通常、上訴法廷は、第一審又は上訴審としての高等法廷判決に対する民事事件の上訴を審理する。高等法廷の判決には、高等法廷が第一審として取り扱ったもののほか、下級裁判所から高等法廷へ上訴された事件における判決も含まれている。しかし、このルールには多くの制約がある。高等法廷判決の中には、上訴法廷へ上訴することができない類型や、上訴に上訴法廷の許可が必要なものがある。 刑事事件では、上訴法廷は、高等法廷が第一審として審理した事件のみを取り扱う。下級裁判所からの上訴審として高等法廷が取り扱った事件は、判決に対する法律問題が提起された場合を除き、さらに上訴法廷に上訴することができない。訴訟手続当事者は、下級裁判所の審理の間、公判裁判官が当該事件に対する高等法廷の意見を求める代わりに、直接上訴法廷に申し立てることができる。
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