上映と公開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 02:17 UTC 版)
映画は2016年のトライベッカ映画祭で上映予定であったが、ウェイクフィールドの既に否定されている見解を再び広めることにつながるなどとして批判が集まった。映画祭の共同創設者であるロバート・デ・ニーロは当初、Facebookで映画は自閉症の子供を持つ彼にとって「非常に個人的」なもので、「私は映画に賛同しているわけでも反ワクチンでもない。この問題について議論の場を提供しているだけだ」と述べ、上映を擁護したが、その後、映画祭関係者や科学者と協議した結果、映画の上映は「私が望んだような形で議論を深めるものではない」と結論づけたとし、上映の中止を発表した。 トライベッカでの上映中止後、シネマ・リーブルという会社が映画の配給権を獲得した。映画は2016年4月1日、ニューヨークのアンジェリカ・フィルム・センター(英語版)にて初上映され、「数十人」の観客が来場した。 自閉症の息子を持ち、自身が制作した映画がシネマ・リーブルによって配給された過去を持つトッド・ドレズナーは、シネマ・リーブルに宛てた公開書簡を発表し、「『MMRワクチン告発』を公開することで、シネマ・リーブルは何千人もの自閉症の人々を能動的に傷つけています。どうすれば最も効果的に自閉症の人々を支援し、彼らが充実した生活を送れるようにできるかを話し合うべき時に、あなた方は人々に名誉を失った科学者であり不誠実な映画製作者を追ってとうに否定されている陰謀論にしか至らない道へ行くよう促しています。私は深く失望しています」と述べ、シネマ・リーブルによる映画配給の決断を批判した。 2017年、映画はカンヌ映画祭開催中にカンヌで関係者の間で上映された。上映に際してシネマ・リーブルは、映画はそれまでに1200万ドルを売り上げており、イタリア、ドイツ、ポーランド、中国で公開が決まっていると述べた。
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