上方と東京の差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 06:08 UTC 版)
千両の値段が付いたわけオチ東京 最初から千両 ミカンを見ているうちに、つい出来心で盗んでしまう 上方 始めはただだったものが、番頭の意地で千両に 最後に自分自身を取り戻し、冷静な判断で盗む 東京の方はわりとさらりと演じて、黄表紙などに出てきそうな粋な面があるが、上方のは商人の心意気が強調され、リアルな表現である。 いずれにしても、特殊な事情で莫大な値が付いてしまったミカンをどこでも通じる資産と錯覚し、自分の未来を捨てて失踪してしまう番頭に笑いと一抹の悲哀を感じる作品。
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