三本松トンネルの建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 15:57 UTC 版)
「三本松トンネル」の記事における「三本松トンネルの建設」の解説
安曇村、松本建設事務所などの関係各局が復旧案について検討したが、猿なぎ洞門の復旧は絶望的であった。代替のトンネルの建設、あるいは別ルートの建設が検討されたが、最終的には崩落地点より山中を貫くトンネルが選定され、道路災害復旧事業として1992年(平成4年)6月着工された。 三本松トンネルは、猿なぎ洞門を避ける弧のような形である。建設には、山岳トンネルの建設で多く活用例のある、新オーストリアトンネル工法(NATM)を用い、切羽前方をセメントで補強しながら進められた。 1994年(平成6年)2月24日にトンネルは供用開始、延長370 m、幅員は6.5 mの片側一車線道路となり、総工費は地表の取付道路を含めて17.6億円に及んだ。 トンネル開通と同時に仮設道路は撤去されたが、崩落した猿なぎ洞門は現在もそのまま放置されている。
※この「三本松トンネルの建設」の解説は、「三本松トンネル」の解説の一部です。
「三本松トンネルの建設」を含む「三本松トンネル」の記事については、「三本松トンネル」の概要を参照ください。
- 三本松トンネルの建設のページへのリンク